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zoom RSS 260.実は、もう一箇月以上になるが、5月の10日に京都に行き、知人に大変豪華な歓待を受けた

<<   作成日時 : 2017/06/28 14:46   >>

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実は、もう一箇月以上になるが、5月の10日に京都に行き、知人に大変豪華な歓待を受けた。帰途、宿泊先のホテルに向かう横断歩道の信号待ちのとき、すぐ近く、駅構内に、本屋があるのに気づき立ち寄って、目についた文庫本を何冊か求めた。一冊が、

       浅葉なつ:神様の御用人
              メディアワークス文庫(2013)
              ISBN 978-4-04-866270-3 C0193

で、22刷(2016)とあったから、よく売れているらしい。シリーズになっているらしく、本屋には6まであったような気がする。累計100万部と帯にあったから、わたくしなどには想像もできない話である。

今頃、こんな古い話をしているのは、実は、話がなかなかよくできていて、(もちろん荒唐無稽ではあるのだが、万城目学氏のファンタジーとはまた違った)日本古来の神々の近況というか、現代日本における苦境が、まあ、著者の深い同情心のもとに描かれていて、この一箇月の間に、何となく、続篇を次々と読んで、累計100万部に上乗せをしてしまったからである。

というわけで、6冊全部読んでしまった。

先日、以前の勤務先の学内理事の歓送迎会があり、久しぶりに、筑後の古い神社の神職を務めながら、大学の幹部でもある人と会った。「神様の御用人」は知らなかったようだが、かつては神社が地域の中心として、地域の人たちの人生と密着していたが、今は、というような話になった。地域の疲弊が原因なのか、地域の変質が理由なのかは、ともかくとして、古い神社とともにあった氏子が希薄化してしまったことは、事実として、認めざるを得ないことのようである。

西鉄久留米駅からかつての勤務先までの道筋に風水神社という古い社があるが、しばらく前に、鳥居脇の石灯篭に車が突っ込み、粉々になった。世紀の変わり目くらいの頃に、氏子たちの中で還暦を迎えた人たちが寄進したものであったらしい。しかし、石灯篭は再建されなかった。この神社には、風神雷神の対となった石像が社の前にあり、これらは健在だが、概ね60年くらい前の寄進であったように記憶している。社殿の脇には、摂社というか、お稲荷さんがあって、先年、木製の鳥居が朽ち果て、プラスチック製ではないかと思われるものと替わった。社務所はあるが、神職の常駐はないらしく、無住のようである。境内は、今、駐車場として用いられているが、かつては子供の遊び場であったか、遊具が残っている。隣接する高良川の水鎮めの意義もあったらしいが、さて、祭神は、となると記憶にない。由緒を刻んだ石造の円柱に何か書いてあったが、藩主の有馬家の尊崇も篤かったという記述があったような気がする。

風水神社は、昔は、なかなか盛んで、お祭りなども記憶に残っているという話は、年配の人から聞いたことがあるが、わたくしがかつての勤務先に通っていた時期には、生きているのか死んでいるのかわからないような神社になっていた。それでも、正月に、鳥居や立木の銀杏や楠木などに新しいお飾りが取り付けられているのを見ると、世話をする人は残っているのであろう。境内を通り抜けるときに、いつも情けなかったのは、社殿が痛み、屋根も傾いて、瓦が何枚も落ちていることであった。そう言えば、高良川沿いには、もう一社、神社があって、はじめてそこを通ったときに崩壊した社殿が廃材の山のようになっていたことを思い出す(後に、立派な社殿が造られた)。風水神社もそういう姿が予想されたが、実際、何年か前の台風と大雨のときに、社殿の屋根が完全に抜けてしまい、結局、取り壊されて、敷地には高良川を流れ下ってきたと思われる石がごろごろという状態になり、風神、雷神の像だけになった。どのくらい、この状況が続くのかと思っていたら、結局、プレファブの小さな社殿ができた。神主同様、神様も常駐するわけではないのかも知れないが、伝統的な地域社会がほぼ完全に崩壊してしまっていたことの証左であったようでもある。「神様の御用人」的にいうと、風水神社の場合は、もう祭神は高天原に還ろうとしているのかも知れない。

これに対し、格違いの神社ということもあるかもしれないが、阿蘇神社の様子は全く違う。240回記事で、震災から一月余り経った時の阿蘇神社の様子に触れた。先週、急に思い立って瀬の本に一泊した帰りに阿蘇神社に行ってみた。倒れていた灯篭類や歪んでいた石垣も修復されていた。重文に指定されていた楼門の再建には難しい問題がありそうで、ブルーシートを被った状態だったが、拝殿は着々と再建の準備が進行中であった。参拝者も多く、賽銭箱の中身も紙幣が目立ち、非常に古い神社ではあるが、今も、活力は失っていなかった。まあ、だからと言って、「神様の御用人」的には、神様そのものがハッピーな状況にあるかどうかは直ちに言えることではないが。



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